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ちゃ(連語)〔接続助詞「て」に係助詞「は」の付いた「ては」の転。 話し言葉でのくだけた言い方〕ては。 ちゃあ。
「あんな所で待たせ~悪い」「もう帰らなくっ~」
→ ては(連語)IIちゃ【茶】※一※ (名)(1)ツバキ科の常緑低木。 中国原産といわれる。 若葉を摘んで緑茶や紅茶を作るためアジア一帯で広く栽植する。 よく分枝し, 狭卵形で光沢のある濃緑色の葉を互生。 葉腋に白色五弁花を少数つけ, 平球形の蒴果(サクカ)を結ぶ。 日本には, 805年に最澄が種子を持ち帰って比叡山に植えたのが最初という。 茶の木。〔「茶の花」は ﹝季﹞冬〕(2){(1)}の芽・葉を用いて製した, 飲み物の原料。 また, それに湯を注いだ飲料。 カフェイン・タンニン・アミノ酸・精油・ビタミン C 等を含む。 古くから中国で薬用・飲用とされた。 摘んだ葉を発酵させるもの(紅茶など), 発酵させないもの(緑茶の類), 半発酵させるもの(ウーロン茶など)など各種ある。 日本では, 種子を栄西が持ち帰って筑前背振山に植え, それを高山寺明恵上人に贈ったものが栂尾(トガノオ)で栽培され, のち宇治・駿河などに分けられて喫茶の風が広まったという。「~をいれる」「~を飲む」
→ 緑茶→ 紅茶(3)抹茶。「~をたてる」
(4)茶道。 茶の湯。(5)茶色。「~の帯」
※二※ (名・形動)ちゃかすこと。 ひやかすこと。 また, そのさま。 そのような言動をもいう。「いよいよ~な挨拶/滑稽本・古朽木」
→ お茶~にする(1)仕事の途中で休憩して茶を飲む。 一休みする。(2)はぐらかして, 相手にしない。 まじめな受け答えをしない。「人の話を~しやあがる/当世書生気質(逍遥)」
~を言・うからかう。 ひやかす。「相応に~・ふておきけるゆへ/黄表紙・御存商売物」
~を濁(ニゴ)・す⇒ お茶(チヤ)を濁(ニゴ)す(「御茶」の句項目)~を挽(ヒ)・く(1)茶臼で茶の葉をひいて抹茶を作る。(2)〔昔, 遊里で, 暇な遊女などに茶の葉をひかせたところから〕(遊里・水商売などで)客がなくて暇である。 仕事をせずに, ぶらぶらしている。 お茶を挽く。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.